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8月08日(金) 農業PT

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左上 米倉村にて             右上 ロッサ・ビエンテ              左下 塩むすびプレート          右下 山北公社 鈴木理事長

8月8日 曇り時々晴れ
 午前8時30分県庁を『自民党県連農業問題PT村上・新発田地区意見交換会』に出発しました。

【農事組合法人米倉村】
 午前9時30分、新発田市米倉の『農事組合法人 米倉村』を訪問し、代表理事の 嶋津 一男氏ほか4名の役員より説明の後意見交換を行いました。

 同法人については今年の6月、県単事業活用の監査に伺い、ユニークな取り組みを是非他のPTメンバーからも認識して貰いたく自分より希望したものです。

 同法人は平成15年着工の県営圃場整備を契機に、18年に設立した『生産組合米倉塾』等を背景に、24年に『任意組合米倉村』として、53戸で72haの経営を実施、その後25年1月に設立登記し、現在経営面積102ha(全て借入地)、集落を主体とした大規模法人です。

 「農地を生かし、人を生かし、くらしに生かす」を経営理念とし、米倉・大槻地区での法人による土地利用型作物生産の安定化を目指している他、園芸については個人の経営としています。

 53戸全てが兼業で専従がいませんが、逆に53人が何かしらの部分で参加が可能であり、地域のコミニュテイが維持されています。農業を営むことは地域(集落)を維持することとイコールです。

【㈱ソル・グランハ胎内】
 次に胎内市平木田の『㈱ソル・グランハ』直営の農家レストラン『ロッサ・ビエント』を訪問、昼食をとりながら意見交換をしました。

 同法人(代表 緒方文一氏)は米単作経営で、主食用米のうち90%は県内外の米卸、病院関係、個人顧客に販売し、残り10%をJAに出荷しています。

 平成19年に担い手確保の為(ご自身の子供は他産業に従事)1戸で1法人化し、顔の見える販売をめざし消費者交流を重ね、26年に常時交流の拠点として農家レストラン「ロッサ・ビエンテ」を開
設、2階は手作り雑貨や料理などのワークショップも開いています。

 おすすめメニュウーは、はさ掛け米コシヒカリ(生産量の1割弱)を笹川流れの塩で結んだシンプルな塩むすびと、地場産野菜をたっぷり使った郷土料理、デザートがセットになった「塩(えん)むすびプレート」と、こしいぶきをあさりの特製スープで炊き込んだパエリアの今のところ2種類のみですが、ヘルシーで素朴な味わいが口コミで広がり、オープン以来3か月で1500人の来客との事です。

【公益財団法人 山北産業振興公社】
 次に午後2時過ぎに村上市府屋の『(公財)山北産業振興公社』を訪問、村上市副市長でもある鈴木理事長他事務局と意見交換を行いました。

 同法人は特定法人貸し付け事業等による経営面積が2871a、農作業受託支援事業が耕耘591a、代掻き610a、田植え500a、収穫731a、畦塗り6,300mなどの他、市町村等から道路の維持管理や除排雪なども受託していますが、赤字経営との事です。

 山間地の耕作条件不利地の引き受け手と受益者負担の環境整備の対策が急務であることが浮き彫りとなりました。