左上 毛越寺門前 右上 金色堂 左中 白山神社能舞台 右中 本堂 左下 弁慶の墓所
7月23日 晴れ
午前8時30分過ぎから有償ボランテイアガイド(一回約2時間3500円、23名が登録)の案内で最初に『毛越寺』を視察。
このガイドさんが素晴らしい!
同寺は1226年の火災で多くの伽藍が、1573年には完全に焼失し当時の本堂は残っていませんが、浄土式庭園は特別名勝に、境内は特別史跡に指定されており、二重の指定は厳島など国内には8例しかありません。
藤原基衡が再興し『吾妻鏡』によれば「堂塔四十余、禅房五百余」と当時最大級の規模を誇る寺院であったが、現在残る浄土式庭園は平安時代の様式をそのまま残しており、中でも『遣水』の遺構は平安時代の様式を伝える唯一のものです。
その後隣の藤原基衡の妻によって建立された『観自在王院跡』の復元された庭園をバス車中から眺め、次の『中尊寺』に向かいました。
同寺は国宝の金色堂、重要文化財の経蔵などを含み、境内は国の特別史跡に指定されています。
『金色堂』は藤原清衡によって建立され、1124年に完成したことが棟木の銘から判明しており、高さ8m一辺が約5,5mで、堂内外前面に金箔を張り、柱や須弥壇には蒔絵・螺鈿・彫金をふんだんに使った華麗な装飾がされています。
また須弥壇上には清衡・基衡・秀衡のミイラ化した遺体や基衡の首級が収められておりますが、まさに目が眩むようなまばゆいばかりに光り輝いていました。
当時の建造物がほとんど焼失した中尊寺の中では、創建当初からの姿を伝える貴重な建物ですが、現在コンクリート造りの覆堂で守られ、ガラスケースの中におさめられています。
その後『経蔵』『白山神社』の能舞台『本堂』『武蔵坊弁慶の墓』などを見学した後、平泉町長の菅原正義氏も同席されて懇談をし、午後の新幹線にて帰途につきました。