左上 療院の佐久間院長 右上 直売所 左中 水野博士 右中 メンバー一同 左下 研修センター
7月15日 晴れ
MOA議連で何回か計画されその都度都合が悪く参加できなかった『大仁農場視察』を、ようやく今回「燕健康生活ネットワーク」の皆さんご案内による待望の『MOAゾーン』視察に、燕三条発朝一番の午前6時17分の新幹線で出発しました。
最初にMOAの三大事業である「永続的農業」「永続的健康増進」「美術文化による情操教育」の連携による、西洋医学との統合医療の『岡田式健康法』の美術文化の原点でもある「箱根美術館」を見学。
同館は中世のやきものを中心に縄文時代から江戸時代までの日本陶磁器を常設展示の他、いけばな、茶の湯、児童作品展などの文化活動も実施しています。
関係者との意見交換の中で、最近イノシシがかなりの頻度で出没しその対策に頭を痛めているとの事が話題に上り、本県でも有害鳥獣は大きな課題になりつつ有る事から、多くの事例を興味深く話を聞くことができました。
そのため県連でPTを立ち上げ、その座長の立場としては思わぬ話題の展開に、今後の為には非常に参考になり有意義な時間を持つことが出来ました。
次に『健康と癒しの里 大仁』ゾーンの中の「奥熱海療院」を訪問、佐久間院長から説明を頂きました。ここも看護師不足で当初3名の女性看護師が結婚・出産などで辞め、今は男性看護師1名の為入院は受け入れていないそうです。
しかし近くの大学病院と連携したドクターヘリの運航や訪問診療を行っている他、ボランテイアスタッフによる「岡田式浄化療法」「園芸療法」「音楽療法」なども取り入れた統合医療を進めています。
次に大仁農場で生産している有機栽培無農薬農産物直売所の「自然食の店 MOAパル」を視察、中にはコシヒカリ自然米(白米)2㎏1700円が販売されていました。
その次に全体面積100ヘクタールに及ぶ『大仁瑞泉郷』と名付けられた中の農場を、「MOA自然農法文化事業団」専務理事で農学博士の水野氏からご案内いただきました。
同氏によれば、現在北里大学・農水省・タイ国と協同し、医 農 地の連携により、ロハス(健康で永続可能なライフスタイル)からソハス(健康で永続可能な社会実現を目指しているとの事です。
有機たい肥は家畜の糞尿などの動物性から、コメや野菜果樹などの作物には植物の雑草や落ち葉等のたい肥の方が、土壌本来の地力が表れるとの話には驚き納得させられました
ここでもイノシシ対策で圃場を電線で囲って作物を保護していますが、今後は鹿対策が必要になるとの事で、そうなればゾーン全体を大きなフエンスで囲わなければならず、高額な費用が掛かるとの事で大きな課題となります。
宿泊は「MOA研修センター」にて大仁農場で生産された自然栽培の食材を使った夕食を、三条市下田出身の調理師さんから一つ一つ説明を受けながら食べました。
16日は熱海の「MOA美術館」他関係施設を見学した後熱海駅から戻りました。
国の方でも有機農業面積割合が現在0,4%から平成30年後には1,0%にするため、新たな「有機農業の推進に関する基本的な方針を策定し・推進していくことが決定しています。
ちなみにドイツ6%、イギリス・フランス4%、韓国でさえ1%です。