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6月10日(火) 発電所視察

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左上 視察団               右上 タービン建屋屋上より港湾施設を。 左下 タービン               右下 研修センター

6月10日 晴れ
 8時45分県庁を、自民党県連エネルギー部会の『東北電力原町火力発電所視察』に出発。

 長時間バスに揺られ車中にて昼食をとりながら、午後1時15分福島県南相馬市に在る同発電所に到着。

 最初に
蒲田所長よりご挨拶の後、映像で東日本大震災時の様子を交えながら同発電所の概要説明を受けた後施設内を見学しました。

 同発電所の1号機は平成9年、2号機は同10年に営業運転を開始し、出力は各100万kwの計200万kwで現在出力153万kw運転稼働しています。

 敷地面積は153万㎡内埋め立て面積は47万㎡の広大な中に、燃料となる石炭の揚炭桟橋などの専用港湾や、最大70万t(現在42万t)の貯炭場等の設備を擁しています。

 大震災時は1号機は運転中、2号機は定期点検中で、津波は従来避難場所に定められていた事務本館3階天井まで達し、全員が事務本館5階から更にはタービン建屋屋上に避難をしたとの事です。

 甚大な被害が発生しましたが、復旧工事には関連会社680社から多い時で1日4600人約延べ120万人が作業に当たり、2年後の平成25年3月には営業運転を開始しました。

 今も周辺の復旧工事が継続中ですし、大震災の教訓として執務室を5回に移動しさらに安全性を強化した設計や発電所を起動する補助燃料を重油から軽油にし、タンクは高台に設置するなど対策が取られています。また今後防潮堤の建設も行われます。

 その後3時15分より同じく南相馬市原町の『東北電力 総合研修センター』を視察。

 同センターは元ゴルフ場建設予定地だったという敷地面積が(東京ドームの約8倍)378,000㎡という広大な中に、建物面積35,000㎡で本館(研修室24室)6階地下1階、実習棟4階、宿泊棟9階(宿泊室311室)の施設の他に、屋外実習場となっています。

 センターは全社員を対象とした自衛隊教練等の「新入社員導入教育」から、管理職向けの「新任管理職研修」の『一般研修』、技術系社員を対象にした『技術研修』、勤続8年以上または一定の職級以上の高卒技術系社員を対象とした『専門部研修』の3つの教育を実施しています。

 センターとしては従来の人材育成に加え、今後電力の自由化を見据えた中で今以上に多くの優秀な技術者の育成も強化していく方針です。